あそこまで来たの初めてなんです
歌丸さんが亡くなった時、なんだかとてもさびしくて、笑点なんか何年も見ていなかったのにしくしくと泣いた。
しかしはたと、私は落語というものを聞いたことがないなと気づいた。そんなんで歌丸さんを偲んでいいものか、いやあまりよろしくないだろうと、歌丸さんの告別式の日、円楽さんの独演会に行ったのだ。
初めて見る落語はとても楽しかった。知らない言葉も文化もあったけど、それを後から調べるのも楽しかった。私の中身がぎゅっと詰まっていくような、とても豊かで素晴らしいものだった。
今ではキョンキョンと聞くと小泉今日子ではなく柳家喬太郎のほうが思い浮かぶくらいには落語好きである。
横浜にぎわい座で行われる円楽さん独演会は、都合が合えば(そしてチケットがあれば)聴きに行った。
円楽さんも猪木さんも旅立ってしまったが、
永遠に色褪せないもの、続いていくものを残してくれた。
これからも私の中身を埋めてくれた人たちが旅立つのを見送る日が、確実に、ある。
それでもしっかり、離さないように、残されたものを大事にしていきたい。
これからも落語を聞きに行く。
これからもプロレスを見に行く。
好きでいる。
元気があればなんでもできるぞ昆布氏ー!